徒然草~家を造るなら~


【原文】
家の造りやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。
暑きころわろき住居はたへがたきことなり。
深き水は涼しげなし。浅くて流れたる、はるかに涼し。
こまかなる物を見るに、遣戸は蔀の間よりも明し。
天井の高きは、冬寒く、灯火暗し。
造作は、用なき所をつくりたる、見るも面白く、
よろづの用にも立ちてよしとぞ、人の定めあひ侍りし。


【語/文法】
◯「むねと」
副詞で「第一と/第一に」の意味。

◯「住まる」
「る」は未然形に接続する助動詞。意味は①受身尊敬自発可能、と4つある。ここでは④。基本的な文法事項。文法があやふやな人、自分が作った教材ですがこんなのがありますのでぜひお試しあれ。

◯「こまかなる物」
形容動詞「こまかなり」は、細々とした微細な様を表す。「家の内部をもっと細かく分析すると」という文脈はすっきりするが、「遣戸やりど)」や「蔀(しとみ)」を「こまかなり」で形容するのは難しいものがある。従って「細かい物を見る際には」というような意味で取るべきだろう。

◯「造作」
家を建てること。建築。


【現代語訳】
家の造りは、夏を第一に考えなければならない。冬はどんな所にも住める。
暑い時分に住み心地の良くない住居は耐え難いものだ。
深い水は清涼感がない。浅くてサラサラと流れている方がはるかに涼しい。
細々とした物を見る際に、遣戸の部屋は蔀の部屋よりも明るくて良い。
天井が高い家は、冬に寒いし、灯火も暗い。
家を建てる時には、特に必要のない所を作っておくと、見るのにも面白いし、
様々な役にも立って良い、と人々が議論し合っていました。

※直訳ではありません。


徒然草55段です。

これまた非常に有名な段です。

個人的には「いやいや、冬暖かい家に住みたいよ」と思わずにいられません。

が、ジメジメと暑い、とくに梅雨前後を考えると、確かに・・・と思わないこともないかな、という。

昔は「火桶(ひをけ)/炭櫃すびつ)」など冬に暖まる物はあっても、夏に涼を取る器具はないですからね。

ただ、別に兼好法師も寒さに強いわけではないようです。

「天井が高いと冬に寒くて困りもんだぜ」と言ってるので。

ともあれ、現代と古文の世界は違うので、異論を唱えるつもりはありません。

ただ、どうしても自分は冬に寒い方がイヤですね。

寒いとひもじい気持ちになるので。

夏に暑いのも苦しいですし、酷暑が良いというつもりもないのですが、夏はテンションが上がるし。

 

 

夏が好きです。

 

 

海が好きです。

 

 

夏海ちゃんが大好きです。

(○´3`)ノ アイラビュ───ン

Posted in 古文

4 Responses to 徒然草~家を造るなら~

  1. かとぅー より:

    さっそくありがとうございます(^-^)/
    見やすくていいですね!

    ですよね!ちゃんと学校と両立してるみたいだし…好感度高いっす\(^_^)/

    • takamura より:

      なっちゃんはこの春無事に高校卒業したようです。
      今まではむしろ高校生活を優先してたみたいなんでこれから楽しみですね。
      って、オレ的には推しメンではないんだけどww
      推してはないけど頑張ってほしいメンバーの1人です。

  2. かとぅー より:

    さすが先生。そうやってもってきますか”笑
    もう一人のなっちゃんも好きですけどね^m^
    そしてスマホにも対応させてくださいm(__)mこの書き込みのやつ、スマホからだとかけなくて・・・。

    • takamura より:

      自分で書いてて最後にオチたときは震えたねww
      最初は無意識にただ短い文章を選んだだけなんだけど。
      てか平嶋さんちの夏海ちゃんとは、またいいとこついてくるね。
      初期メンで運営に推されていないんだから応援せざるをえないよ。

      で、スマホ用のソフトを入れてみたんだけど、どうかな?